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2023.05.16
不安な気持ちがとまらない時『不安感情の恐怖や負のサイクルとは』
不安の感情は危機管理の現れ
不安というのはもちろん、生命が生存していく上で、とても大切な感情です。危険から身を遠ざけ、危険な環境では警戒心を高めて自分の身を守るための大切な感情ではあります。
不安な気持ちがとまらない時
不安な気持ちがとまらない時、医学的には不安症や不安障害として疾患が紹介されることがあります。
いずれも、不安な気持ちが不釣り合いなほど強く生じてしまったり、不安な気持ちがなかなかぬぐえないことが特徴です。
以下に不安症の疾患のいくつかをご紹介いたします。
不安症についてご紹介をいたします
パニック症では、強い不安や緊張が急峻に押し寄せてきて、動悸や頭痛・苦しさなどの強い身体症状が伴います
社交不安症では、会議や朝礼、電話、発表など社交の場で、緊張してしまい発汗や赤面、どもりなどの症状が伴ってしまいます
会食恐怖症では、外食先や相手との食事のような会食の場で、相手を不快にさせてしまうかもしれないという不安のために、飲み込めなかったり・吐気や食事の不自然さが出てしまいます
全般性不安障害では、可能性が低い心配事であっても、今すぐに起きるかもしれない不安として感じてしまい、日常生活のあらゆることが不安になって生活がスムーズに進まなくなってしまいます。
これらは不安症の中の一つではありますが、いずれも不安の程度が不釣り合いに高くなってしまっている、あるいは不安な感情が必要以上に長く継続してしまっていることが特徴です。
不釣り合いな不安感情が出てしまう
しかし、危機的な状況ではないにも関わらず、不安が高まってしまうことは、心身共に負担が大きくなり、そのような不安の高ぶりが恐怖になってしまうのです。
予期不安について
そして、それらのような、極端に強い不安感情や、必要以上に長く続く不安感情の為に、また不安が出たらどうしようという予期不安となり、自ら不安と緊張を更に高め合ってしまうのです。
さいごに
不安の感情について記載をしました。不安というのは生物が生き残っていく上でとても大切な感情ではありますが、同時に緊張や身体的な変化を伴うために不快な面もあります。そのような不安な感情が、状況とは不釣り合いな場面でも出現することは、心身面に負担が大きく、次来る不安に対してより恐怖を抱くようになってしまうことも少なくありません。
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監修者
カウンセリングルームここまり医師
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