気持ちを分かって欲しいという夫婦の不満|カウンセリングでの相談ポイントをご紹介

家庭

2023.01.30

気持ちを分かって欲しいという夫婦の不満|カウンセリングでの相談ポイントをご紹介

【カウンセリング相談】夫婦の『気持ちを分かって欲しい』という不満について

「分かってほしいのに分かってくれない」このような不満についてカウンセリングで相談を受けることはよくあります。

夫婦間での男女の考え方の違いについて、相談者から話題に上がることが多く、カウンセラーの視点から今回は記載させていただきました。

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【カウンセリングでのポイント①】『男性の求める話題ゴール』と、『女性の求める話題ゴール』は、だいぶ違う

「分かってほしいという」という意図に男女それぞれが求める意味に、違いがある事は多いものです。

夫婦間でもあっても、その認識の違いが、きっかけでぎくしゃくすることも少なくはありません。

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【カウンセリングでのポイント②】男性は「解決策や結果を重視」、女性は「共感や共有を重視」しやすい面も

時に、男性は解決策を重視し、その途中プロセスの話には、重視したり興味をあまり持たないことがあります。

しかし一方で女性は共感や共有を重視しており、プロセスや途中の経過についての理解や共感を大切にしていることがあります。ですので、結果だけに終始して、プロセスをないがしろにされると感じてしまうと、対話にもぎくしゃく感が出でしまうことがあるのです。

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【カウンセリングでのポイント③】心理教育的には『お互いに求めるものが違う』という理解が、お互いの意見を冷静に受け止めるきかっけにも

もちろん全員が「男性は解決策を言いがち」「女性は感情を共感して欲しい」という考えではないにしても、心理教育的には『それぞれに求めるものが違うのだ』ということを伝えていきます。

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そして、夫婦であっても着目するポイントや重視する視点がお互いに違うという理解により、『相手を肯定したり』『相手を認める』あるいは『相手の意見を尊重する』などの意義について冷静に見直すきっかけにもなります。更には、自分の言動について振り返るきっかけになることもあります。

【カウンセリングでのポイント④】「言わなくても分かって」は相手側には伝わりにくい

家族内の話題であっても、『ちゃんと伝えないと、実は意外と伝わりにくいことも』

「多くを言わなくても分かって」「ここまで言えば分かってくれるだろう」と思っている方も多いかもしれませんが、意外と「人は言われないと分からない」ものであるということは改めて、気が付くことも大切ではあります。

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特に「意見を言って欲しいのではなく、あくまでも共感や共有を示してもらいたい」時には、男性側へ「こうして欲しい」と具体的に言うことで対応の仕方が分かり、女性の望む方法で応じてあげることがすんなりできるようになっていくことは少なくありません。

【カウンセリングでのポイント⑤】『ポジティブな感情の共有』が増えると『分かってくれないという不満』の軽減につながることも

「分かってほしい」「分かってくれない」という想いに対しては、その内容の理解に努めるだけが手段ではありません。

共感というのは、自分の辛さや大変さだけの『ネガティブ』な共感や共有だけではでなく「うれしい」「楽しい」などのポジティブな感情も共有することで満たされることも多いのです。楽しい食事や外出等、「うれしい」「楽しい」の共有の機会を増やすことは不満を軽減する方法としても大きな役割があるのです。

ネガティブな話題であるほど、相手や男性側としては『具体的で現実的な話でないと何が言いたいのかがわからない』ことも多いために、このようなポジティブな感情の共有を増やす取り組みを具体的に提案してみることも手でもあります。

【カウンセリングの必要性とは】分かってくれないという辛い感情が大きい時こそ、カウンセリングがメリットである理由

特に辛い感情が大きくてイライラしたり、なかなか冷静になりきれないときや、閉塞感を感じた時にもカウンセリングはメリットがあります。

わかってもらえない「辛さ」や「苛立ち」について共感的に聞きつつ、『分かってもらえない』という具体的な内容について一緒に考えていきます。

夫婦間の不満の記事でも記載しましたように、不満とは、他者の共感や理解により、自分の不満の元を整理して考えたり、膨れゆく不満の感情を少し緩和させることが可能となる場合があります。

そのようなプロセスを経ながら、「分かってもらえない」「不満」と感じている具体的な内容についてカウンセラーと共に少しづつ取り組んでいきつつ、「みんなそれぞれお互いに求めるもの、課題のゴールとするところが違う」という、心理的特徴の理解や、ネガティブな側面の解決だけではなく、「ポジティブな感情の共有」の大切さの理解も勧めていきます。

【カウンセリングを経て】『自ら対処法』、『相手へ要望の伝え方』に気づいていく方も

具体的に『こうして欲しい』という伝え方や、共感を得られるコミュニティーを探し始める人も

「わかってほしいという」、自分以外と男女の求める違いを理解してくるにつれて、夫以外に共感してくれる友人と話したり、SNSに発信したりして自分の気持ちを満たしてくれる場を自分で見つけていくことも多いです。

また、夫に対して「とりあえず聞いてほしい」など具体的に自分がしてほしい対応について伝え、その通りにしてもらうことで満たされていくことも多くあるようです。

もちろん、カウンセラーや心理士にもお気軽にご相談ください

しかしSNS等、個人情報の問題や不安も大きくなっており、なかなか周囲の人に伝えたり、共感を求めるというのは、一方で難しくなってきているのも事実です。その場合には、カウンセラーが理解者・共感者として役割を担う事もあります。他者に受け入れてもらえることで肩の荷が少し降りて、満足してくれる方もカウンセリングの場では少なくありません。

さいごに

気持ちを分かってほしいという夫婦の不満について、カウンセリングでの視点やポイントで記載をいたしました。

また、このような対応をしてみて、女性が良い反応を示してくれると、男性はその後も継続的に行ってくれることが多い印象がありますし、女性側も一緒に話題を考えやすくなるように男性側へ配慮をすることが増える気がいたします。

ですが、注意すべきことは、『こうすべき!!』と『型』にはめすぎず、相手のペースに合わせることも大切です。

『もっと分かってほしい』・『共感して欲しい』という相談者の気持ちの中に、カウンセリングを通してお互いに冷静に、自分と相手の気持ちに配慮をして向き合えることを目指していきます。

監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

※只今、オンラインカウンセリングの新規受け入れを休止いたしております。相談歴がある方は担当カウンセラー宛に当ルームへご連絡ください。

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