夫婦関係|男女の考え違い『心理・カウンセリングの視点から考える』

家庭 子育て

2023.02.14

夫婦関係|男女の考え違い『心理・カウンセリングの視点から考える』

【カウンセリングでも実は多い】夫婦間の男女の思い・考えの違いについて

カウンセリングでも相談の多い、夫婦間での男女の想いの違いについて解説をしております。

夫婦間では、友人以上にコミュニケーションをたくさんとる機会や、お互いに生活を共同で組み立てていく必要があるために、価値観や考え方の相違が浮き彫りになりやすい状況でもあります。そのために、話し合いも常に順調にはいかず、時にはぶつかったり、ぶつかっても解決しない話題も多いのではないでしょうか?

時には、夫婦でこれまで構築してきた楽しみや喜びをも否定してしまう程に、根深くなってしまう事もあるのです。

カウンセリングルームここまり

夫婦間・男女間の『考えや思いの違い』を感じるポイントとは

夫婦間での男女の考え方には、

・男性・女性でのパートナーに求める考え方の違い

・仕事や家事に対する考え方の違い

・互いに「分かってほしい」という想いのすれ違い

が主に関係していることも多いと考えられます

ここでは、男女の考え方やパートナーに求める特徴について解説をしております。

カウンセリングルームここまり

相手を考える大切なきっかけになる

男女の考え方の違いやお互いのパートナーに求める特徴とは

男性や女性の求める傾向を知ろうとしたり、お互いのパートナーに何を求めているのか考えてみることは、お互いの考え方を知るきっかけにもなります。

もし、紹介する内容に当てはまらないとしても、相手の事を考え、取り組んでみたり、その結果意見や感想を上手に伝えあうことは、お互いにとっても大切な行動となります。

カウンセリングルームここまり

【心理ポイント①】男性の求める考え方とは

男性の場合、家庭の中で一般的には、社会的な立場を背負っている場合が多く、家庭では「ありのままの自分」「頑張らない自分」を受け入れてくれることを求めているように感じます。日中は鎧を着て社会で戦っている、頑張っている、家庭では鎧を脱いでリラックスしたいという思いが強いのかもしれません。

カウンセリングルームここまり

『会社での姿』と『本当の自分』のギャップが大きいと、男性はバランスを取りたくなってしまう

社会に出ている自分と本来の自分とのギャップが大きいと、そのギャップに男性自身が疲れてしまうことも多いようです。

そのために、家ではそのようなギャップを受け入れてくれる環境や疲れを回復できる場所を望む方が男性には多いのが、特徴ではないかと思います。そういう気持ち自体はとても自然なものだとは思いますが、ときには癒しだけではなく、妻が夫のペースに合わせて行動してもらえる家庭内での安心感や安定感を大切にしていることもあります。

カウンセリングルームここまり

【心理ポイント②】女性の求める考え方とは

一方、女性側は男性に対して家でも「夫として相応」の「家庭の一員として大人の男性」を求めてしまうため不一致が生じてしまうことも多いと考えられます。いつの間にか「夫とはこうあるべき」「夫であるならこうして欲しい」といった希望や理想を求めてしまっていて、その通りにしてくれない夫に対して不満を蓄積させていくようです。

妻は夫に「夫」であることや「父親」であることを求めますが、夫が鎧を脱いでリラックスした状態で生活することや、夫のペースに合わせて妻が夫に対しても“お世話”をしなければならなくなり、夫が家庭に帰ってくることで、「妻」だけではなく「お母さん」の役割も担わないといけなくなることに不満を抱くようです。

カウンセリングルームここまり

【心理ポイント③】男女の求める考え方の違いが、どのような不満を生じさせるのか

男性が家庭で求める考え方には、外での仕事とのギャップを埋めるための癒しや安定感・安心感。

一方で、女性が家庭で求める考え方については、家庭内の一員としての夫の在り方・役割と行動。でもあるという点は紹介をいたしました。

しかし、そのような男女の考え方の違いは、「俺だって疲れている」「家に帰ってきたのに…こんなんじゃない」

「私だってあなたの家政婦じゃない」「どうしてもっと協力してくれないのかしら」

といった不満がお互いにぶつかってしまう様になるのです。

カウンセリングルームここまり

【心理提案】夫婦の不満原因をひも解いてみることは『関係構築の糸口となる大切なきっかけ』

「俺だって疲れている」「家に帰ってきたのに…こんなんじゃない」「私だってあなたの家政婦じゃない」「どうしてもっと協力してくれないのかしら」

といった不満は、だんだんと積み重なることで「性格の不一致」「価値観の相違」といった、取りつく島もないような表現で夫婦間の空気がどんどんと変化していきます。

カウンセリングルームここまり

「性格の不一致」「価値観の相違」という理由でまとめて相手の人格に踏み込んだ否定や喧嘩・争いをしてしまうのではなく、「男女や夫婦の考え方の違い」に着目してみることで、「そう感じるのか」「そういう部分もあったのか」という「ある種の抱きうる感情」として、お互いの理解につながる可能性も高まります。

さいごに

男女の考え方の違いとして、記載をさせていただきました。

男女の考え方の違いは具体的には、夫婦間の不満として蓄積され、知らないうちに「性格の不一致」「価値観の相違」といった『決して理解し合えない』といった、レッテルを張りつつ、夫婦間の間の空気を変えていってしまいます。

ここでは、男女の考え方の違いと、その違いから生まれる不満を紹介しつつ、お互いの理解につながるような糸口になればと思いまとめさせていただきました。

カウンセリングルームここまり

監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

※只今、オンラインカウンセリングの新規受け入れを休止いたしております。相談歴がある方は担当カウンセラー宛に当ルームへご連絡ください。

このサイトは医療機関である心療内科・精神科のひだまりこころクリニックによる指導・監修がなされています。