仕事
2023.04.18
【仕事編】徒労感が大きく、達成感に欠けると感じる時
INDEX
何度やり直しても上司の許可がもらえない、仕事がスムーズにいかない時など
何度も、くり返し修正をしたり、提出を挑んでも、上司の許可がなかなかもらえない時はありませんか?
特に、徒労感が強く、達成感が得られにくい環境であるほど、仕事の満足度は大幅に低下する傾向があります。
例えば組織としても、決定裁量権が限られた人だけに与えられていたり、その決定基準があいまいなところでは、より従業員や部下は息苦しさや、会社に対する信頼が損なわれてしまっていることも少なくありません。
上司とのコミュニケーション不足もあるかもしれないが・・・しかし
時に、仕事のスムーズさや、従業員(特に後輩)の達成感には、『コミュニケーション』が大切でもあります。
もちろん、コミュニケーションが不足しているというのは一理あるかもしれません。
しかし、コミュニケーションの不足以上に、『相手がどう感じるか』という配慮に欠けると、関係性や組織としての生産性は格段に低下する傾向にあるように思います。
相手の立場への配慮に欠けるような指示ではありませんか?
部下のやる気低下、組織の生産性の低下の原因にも・・・
例えば
・どうして必要なのか、意味や理由を相手に伝えない
・その目的のゴールを共有せずに指示だけをする
・ヒントを伝えないため迂遠な行動をとらせがち
・・・・などなどがあると思います。
もっと具体的な表現だと
・『資料を修正させる』が、全体的にダメ・分かりづらい等、『どこがダメなのか』『どこが不足しているのか』敢えて伝えない
・とりあえず『出張の準備して』『とりあえず臨時会議の準備』等、目的やゴールを共有せずに『準備』や『手続き』などのあいまいな指示
・『◎◎するための備品の購入』『△△の申請』などの指示はするが、ヒントを与えないため迂遠な検索や行動をとらせがち
等が挙げられます。
これらの行動は、組織の生産性を低下させてしまうだけではなく、従業員や部下のやる気を大きく損なってしまうきっかけになってしまいます。
もし、徒労感が大きく、達成感に欠けると感じる時
徒労感の増大と、達成感が得られないと感じる行動が続くと、人によっては『辛い』『落ち込む』『しんどい』と感じてしまい、抑うつやうつ症状に繋がってしまうことも実は少なくありません。
つまり、徒労感の大きい行動を特に繰り返させることは、人のメンタル心理を大変疲弊させやすい傾向があります。
達成感とストレスのバランスが大事
メンタルが疲弊すると、どうしたら良いのかすら判断ができなくなる
仕事として、徒労感の大きい行動や達成感に欠ける行為が大半を占めるようになると、人はメンタルを崩しやすい傾向にあり、『焦り』や『追い込まれる感じ』『将来への不安』が強くなってしまうのです。
そして心理カウンセリングでも『仕事の悩み』としてそのような相談を受けることもあります。
カウンセリングでは『今の状況』を『視点を変えながら』対話することも
『何とかしなくては!!』という追い込まれた状況では視点が固まってしまうことも少なくなく、
カウンセリングでは『今の状況』を『視点を変えながら』対話することもやり取りすることもあります。
例えば、
『その時、あなたはもっと、どうして欲しかったと思いますか?』
『上司はなぜ、そのような指示をしていると思いますか?』
『あなたが仕事から得られる面には何がありますか?』
などなど、ケースによって様々ですが、視点を変えながら対話を通して、一緒に気付きを深めていきます。
『時間の有/無』『上司の資質』『あなたの成長』『あなたの期待』『得られるもの』『現在と今後』『自分について』
このようにパラメータを増やしていけることで、自分の今の状況や自分について、そして今後について冷静に見つめなおすきかっけになることもあります。
さいごに
今回は、徒労感や大きく、達成感に欠けると感じる時について記載をしました。
仕事の悩みとして相談を受けることも少なくなく、時として『どうしたら良いのかすら』分からなくなってしまいます。
その時には、視点を変えながら、パラメータを増やしていくことが大切でもあるというテーマで紹介をさせていただきました。
カテゴリ:
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監修者
カウンセリングルームここまり医師
医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。
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