芸能人にも多い「パニック障害」について

仕事 友人関係 学校 医学

2023.06.22

芸能人にも多い「パニック障害」について

パニック障害とは

パニック障害とは

苦しさ・呼吸器のしづらさ、

頭痛・立ち眩み

吐き気・腹痛

血の気が引く感じ・目の前が真っ白になる

このような症状が、突然前触れもなく、襲ってくる疾患でもあります。

そして、これらの症状は数分から10分くらいで、ピークに達するといった特徴をもち、短期間で一気に強い症状となって襲ってくるという傾向があります。

発作がまた起きるかもしれないと更に不安になる

このような、急激な症状はパニック発作と呼ばれ、最初は突然起きていた発作が、しだいに不安や緊張が高まる場所や、発作が起きたら困る場所で余計に意識が発作に集中してしまい、発作が出現してしまう予期的な発症になってしまうことがあります(予期不安や広場恐怖)

そして、これらの症状は芸能人で発症される方も多く、最近では多くの方が、パニック症について語ることも増えてきているように思います。

歌手や舞台演技の方にも多い

歌手の方や、舞台で演劇をされる方など、ここでパニック発作が出たら困る!!という場面がステージである場合も多く、ステージに立つことに不安や恐怖、更には自信を無くしてしまい、その後の活動に大きく影響を与えてしまう方もいらっしゃいます。

つまり、社会生活だけではなく社交の場での活動ですら支障が出てしまいかねない、パニック障害。一説には若い方の2~3%が生涯にかかる可能性があるとも言われており、我々にとっても、決して珍しい病気ではないのです。

症状が落ち着くだけが、ゴールではない

パニック発作やパニック障害のきっかけは、ストレスや疲労、さらには環境などの影響が指摘されていますが、先にも述べましたように、身体的にも苦痛の強い症状が出てしまうために、「また起きたらどうしよう」「ここで発作が起きたらどうしよう」という不安が高まってしまうことがあり、病状が継続することで、認知面に関する変化も伴い、病態は複雑な経過をたどります。

不安や恐怖の強さが、強すぎない適度な程度、対処できる範囲を目指す

そして、パニック発作や症状が落ち着くことがゴールではなく、少しづつ不安や恐怖が、生活を見据えた適切な強さを目指し、そして、自分でもその不安や恐怖に対して十分に対処できるという自己のコントロールや認知面の見直しが大切になります。

さいごに

パニック障害やパニック発作について記載をしました。

お一人お一人の症状や背景によって治療や経過は異なりますが、不安は恐怖を伴うと同時に、不安は時間と共にピークを越えて少しづつ和らぐ感情でもあります。つまりは、ちゃんと不安はピークを越える感情であるという認識の元で、不安を強く感じすぎない行動から取り組みながら、発作が出そう(あるいは多少出ても)対処できたという「成功体験」を積み重ねながら、認知行動療法などの認知面に注目したカウンセリングに取り組むこともあります。

パニック症・パニック障害と『心理面・認知行動療法』について

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監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

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