無断欠勤の兆候は「うつ病」のサインかも?

仕事 心理 医学 企業

2023.06.19

無断欠勤の兆候は「うつ病」のサインかも?

会社や学校における無断欠勤・無断欠席とは

学校や会社において、前もった連絡なしに、出社・登校しないことを「無断欠勤」「無断欠席」として見なされることがあります。

そして、しばしば会社や学校において、それまでなかった「無断欠席」が急に繰り返されるようになった時、もしかしたら心の不調を抱えている可能性もあるということには注意が必要です

急に増えた無断欠勤の背景には何があるのか

無断欠席が急に増えた場合

これまでに、無断欠席の兆候がなかったにも関わらず、急に回数が増えた場合には、

もしかしたら無断欠席には、「朝の倦怠感や重だるさ」そして、「連絡ができない程の無気力感」が背景にあるかもしれません。

このような「朝の重だるさ」や「連絡できない程の無気力」というのは、メンタルの不調が絡んでいることも多く、短期間で悪化することも少なくないからです。

メンタルの不調。最初は本人の自覚も乏しいということには注意が必要

特には、うつ病適応障害パニック症など、さまざまメンタルの疾患が関連していると考えられますが、実は不調の兆候は本人の自覚が薄いということも注意が必要です。

連絡がなかなか返ってこない時

時に、連絡も昼過ぎでないと返信が来ない。なかなか思うような返事が返ってこないという場合の時には、会社の上司や仲間も大丈夫なのか心配になってしまうことも少なくないでしょう。

もし、そのような時には、焦って何通も送り続けたり、期限を明記して返事を促すよりも、連絡をする相手を大きく変えてみることも一つの手かもしれません。

人事課など、固定の部署内にとどまらず、社内の適切な機関に相談しながら、連絡を送る相手を検討してみることも大切です。

無断欠勤の原因を検討してみる

メンタルの不調が無断欠席の要因に関わる時、直近の環境の変化やストレス、更には人間関係が関連していること少なくありません。

そして、原因は一つではなく、複数の要因が重なり合っていることも少なくありません。

どのようなシチュエーションがあったのか、あるいはどのような原因があり得るのか、速やかに把握を開始するというのも大切なように思います。

というのも、残業の多さや、セクハラ・パワハラなど、隠れていることも少なくないからです。また、積極的に聴取しないと見えてこない重大な案件が隠れていることも少なくありません。

うつ病などの健康面への配慮

先にも、無断欠勤・無断欠席のきっかけとして、メンタルの不調などが背景にある可能性も紹介をしました。

朝起きれない、無気力などの側面は、もしかしたら、兆候がなかったか、確認してみることも大切です。

電車に乗り遅れなどの遅刻の増加

腹痛や吐き気・頭痛などによる欠席や遅刻

ミスの増加 

最近ぼうっとしていて、スムーズに会話が返ってこない

これらは、メンタルの不調のきっかけでもあります。

このような体調の変化がなかったか。

更には、昇進や後輩指導、更には異動など、ストレスや環境変化などがなかったか把握することも大切です。

さいごに

無断欠席・無断欠勤には、怠惰というイメージがありますが、急に無断欠席が増えた場合、もしかしたら心の不調に関連している可能性もありますので、社会環境やそれまでの出社の様子などを見直してみることは、早めに原因を予測し対処をするという面でもとても大切な事であるように思います。

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監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

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