家庭 恋愛 仕事 友人関係 心理
2023.06.19
私と仕事「どっちが大事なの?」、価値観の押し付けになってしまう理由とは
恋愛や家族、更にはパートナーにおける、価値観について
「私と仕事どっちが大事なの?」
このような問いかけは、ドラマの世界だけではなく、当然日常的に多く存在する問いかけです。
もちろん、口に出して相手に言うか、心の中で言うかはおいておいて、
共同生活や、一緒に時間を共に過ごす仲では、少なくともよく起こりうる葛藤でもあるということです。
「私」と「仕事」を天秤にかける時
仕事よりも私を優先して欲しいという暗示がもたらす後味の悪さ
「私と仕事どっちが大事なの?」という問いかけには、「私」と「仕事」を天秤にかけることを意図していますが、おそらく求められる答えというのは、「仕事」・・・ではなく、「貴方」を選択すべき状況下を誘導していることも多く、
場面によっては、「仕事よりも私を優先して」という意図に捉えかねられず、とても後味の悪い価値観の押し付けになってしまうことも少なくありません。
価値観の押し付けは、窮屈さも大きい
限られた時間の中で、「仕事」も「貴方」との時間も大切ではある
というのも、物事の善し悪しや、価値の高い低いというのは、とても流動的であるために、どちらかを選ぶことで、残りの選択肢が「優先頻度の低く、不要な選択」になる訳ではないからです。
そして、そのような流動的な価値観の中で、時間という限られた時間を決められてしまうことは相手にとっては窮屈に感じられることがあります。
価値観の否定は、相手の反発を得やすい
また、仕事もパートナーもどれだけ大切で重要な存在であったとしても、価値観を押し付けられてしまったと感じられてしまうと、後味も悪く、素直にはパートナーの好意を受け入れられないこともあります。
とくに、価値観は、状況によっては、優劣をつけがたく、そして場面によって異なることもあります。
極端な判断を相手に求める行為は、相手の自然な好意に水を差してしまうこともありますので、注意が必要です。
さいごに
「私と仕事、どっちが大切なの?」というテーマで心理的な側面を記載させていただきました。
もちろん、私のことをもっと見て欲しい、もう少し優先して欲しいなという気持ちや、伝えるべきことは相手に伝えようと思うことは当然あると思います。
しかし、相手の価値観を否定したり、無理に誘導しようとするアプローチ方法は逆効果に繋がってしまうこともあるという認識は、人間関係を構築する上でも大切なことかもしれません。
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監修者
カウンセリングルームここまり医師
医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。
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