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2023.05.16
うつ病と心理面・心理療法とは
うつ病と心理面
うつ病とは、生涯有病率は10%と言われており、誰しもが起きうる疾患でもあります。そして、比較的若年層に多く、男性よりもわずかに女性の方が頻度が多いと言われているのがうつ病でもあります。
うつ病の原因とは
特に、うつ病の原因としては、ストレスなども多く、ストレスの背景には、仕事や学校、そして友人などの人間関係も含めて大変幅広いものです。
しかし、これらのストレス背景からも分かるように、日常や普段の社会生活の中で誰しもが起きうるシーンでうつ病の引き金になることが多いというのが特徴です。
うつ病の症状とは
うつ病は
・落ち込んだ気持ち
・憂うつな気持ち
が、継続していることが診断でも必要です。
しかし、これらの落ち込んだり憂鬱な気持ちだけではなく、食欲や睡眠、更には体重の変化や、集中力、罪悪感や否定的な思考など、関連する身体症状と心理面も重視されます。
うつ病のサインが気づかれるとき
他者からの指摘
また、時にこれらのうつ病のサインや兆候は、最初は自覚されることが少なく、他者から見て普段と様子が違う、表情がこわばっていて活気がないなど、他覚的な所見より、指摘されて本人もようやく気が付くということも多いです。
日常生活の変化による自覚
ときに、
朝起きたら鉛のように体が重い
会社や学校に行けない
ふとした瞬間に涙が沢山あふれる
など、生活行動がままならない程に、身体面や心理面が大きく調子を崩してしまい気が付くこともあります
うつ傾向のネガティブな気持ちとは
自分だけではなく他者へもネガティブな気持ちが抱かれやすく、広がりやすい
うつ病の診断には、メンタルクリニックや心療内科・精神科の範疇かもしれませんが、うつ病の治療には、抗うつ薬の薬物療法以外にも、適切な休息や、心理療法つまりはカウンセリングが有効と言われております。
特に心理療法・カウンセリングは、うつ病の診断がつく前から導入しても有効であるため、もし気持ちが焦りが強い、落ち込むことや考えて悩むことが増えた場合に、心理療法やカウンセリングを検討してみることも重要です。
うつ病が悪化する前のメンタルケアはとても大切なのです
うつ病での認知面やカウンセリングとは
うつ病になったときの心理的な傾向とは
うつ病やその手前である、抑うつ症状における、心理面には
ネガティブに考えやすく止まらない、不安や心配の気持ちを大きく拡大させやすい心理傾向が強いです。
具体的には、「やっぱり何をやってもダメ」「どうせ上手くいかない」といった傾向のメンタルが強くなってしまうことがあります。そしてそのような時には一人で考えれば考えるほどに、どんどん『ダメな自分』『ダメな理由探し』に走ってしまい、すべてが何もかも嫌になってしまうなどの心理面を誘導してしまいかねず、どんどんと落ち込みが進んでしまいます。
『話題の共感➡視点の拡大➡相談者自身でモニタリングできる』をカウンセリングで目指す
カウンセラーや心理士と一緒に、相談者が感じる「落ち込みに感じる部分」に共感を深めながらも、
ネガティブな視点以外の視点を広げ、そしてカウンセラーの立場から上手く紐解いていくことで、相談者の視点を増やして認知面や物の見方の修正を目指していくことがあります。
時には相談者自身が自分の心理面やネガティブな感情をモニタリングできるように、フィードバックを行うことや、その悩みや環境に対してどのようなアプローチができるのか一緒に対話を通して増やしていくこともあります。
さいごに
カウンセラー・心理士は、こうすべきという指針を一方的に押し付けることはしませんが、対話を通して、相談者に返すことや言葉にして租借しなおしてみることで、相談者のココロの悩みに向き合っています。
次回は、抑うつやうつに関連した内面や性格に配慮する大切さについて記載しています。
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監修者
カウンセリングルームここまり医師
医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。
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