パートナーが今どこで何をしているのか不安『メールや電話・束縛してしまう心理とは』

恋愛 心理

2023.02.15

パートナーが今どこで何をしているのか不安『メールや電話・束縛してしまう心理とは』

何度もメールや電話・さらには束縛をしてしまう心理とは

パートナーが今どこで何をしているのか。相手の些細な行動で嫉妬をしたり、浮気や異性関係で不安になってしまう事はありませんか?このような感情は、付き合っている間柄では、個人差はあれども皆さんそれぞれに多少なりとも存在している感情だとは思います。

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しかし相手に対する感情のあまり、強い嫉妬や不安になって膨らみすぎてしまう傾向や、結果として何度もメールや電話で確認をしたり、執拗に束縛をしたりしてしまう方は一定数みえます。

付き合った相手が、浮気や異性関係で不安になってしまう

一例

・「どこにいるの?」「何しているの?」といったメールや電話での確認が多い

・「私の事好き?」、「浮気しているのでは?」といった相手への追求

・別の異性との会話に対して「あの人のことが好きなの?」「私以外の人と話さないで!」といった嫉妬

・パートナーとの電話やメールの頻度で“感情が不安定になる”

・スケジュール・予定や毎日の日課(朝のおはようメールなど)などの複数のルール化

・「私の事を好き」という表現や行動のルール化など

があります

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異性を強く束縛してしまいがちな「親和要求」・「関係不安」とは

そのような方たちは、好きな相手を独占したいという「親和欲求」が強い傾向や、一方で相手と絶対に離れたくないという「関係不安」の強い傾向を持っている方が多いとされております。その感情が強いために、結果として異性を“強く束縛”してしまうのです。

好きな人を独占したい・・・親和欲求

相手と絶対に離れたくない・・・関係不安

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今回はこのような「好きな人を独占したい(親和欲求)」、あるいは「相手と絶対に離れたくない(関係不安)」の感情や考え方が強く、相手に対して嫉妬したり束縛をしてしまう傾向について解説をしております

最初は、相手は「愛されている」と捉えて好意的

「相手を独占したい」気持ちも「相手と絶対に離れたくない」という感情も実は愛情表現、愛情の一環でもあります。

好きな人に自分だけ見ていてほしい、もっと自分の事を好きになってほしい、または、あなたの事をもっと好きになりたい。

といった、愛情感情そのものは、強く燃え上がりやすい傾向にあるのが特徴です。

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付き合った当初は、そのような感情に対して、パートナーである相手も、「自分は愛されている」「こんなに尽くしてくれている」「こんなに心配して嫉妬してくれている」といったように、最初は情熱的な愛情として受け止めることが多いのです。

次第に「窮屈さ」を感じ、相手との関係が終わってしまうきっかけに

付き合いの当初は、愛情表現の一種として受け止めることが多く、「好意的」に受け止めることが多いです。

しかし、その愛情表現は、すぐに相手が窮屈さを感じてしまう傾向が次第に強くなるのも特徴なのです。

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相手を独占したい、相手と絶対に離れたくないという気持ちが強いと、結果として相手との関係を終わらせてしまうのはなぜか

とても逆説的かもしれませんが、“相手を独占したい”・“絶対に離れたくない”といった感情が強すぎる場合、その結果として親密な関係を終了させてしまうのです。

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【何度も連絡して束縛してしまう】関係が破綻する理由①

どうして、親密な人間関係が終了をしてしまうのか。それは、独占したい・離れたくないといった愛情表現は、最初は相手にとって心地良くても、次第にネガティブな感情に変換して増幅させやすく、相手との関係を破綻させてしまうのです。

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そして、相手からのそのようなネガティブな態度や、愛情確認として要求したルールに従ってくれなくなると、「もう独占できなくなる(別れてしまう)のかも」「離れてしまうのかも」と余計に不安になり相手に対する追求や束縛が一層増してしまう悪循環を生むのです。

【何度も連絡して束縛してしまう】関係が破綻する理由②

「捨てられるかもしれない」「別れるかもしれない」不安が強くなるほど頭の中は不安でいっぱいになります。

心理学的には、予期や不安事などが頭の中にあると「事態を、不安の感じている方向へと知らないうちに導いてしまい、結果として不安事が的中してしまう」といった自己成就予言といった面もあるのです。

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さいごに

今回は、何度もメールや電話をして相手の行動を確認したり、束縛をしてしまう心理について解説をいたしました。次回のテーマでは、「相手を独占したい(親和欲求)」・「絶対に相手と離れたくない(関係不安)」についてどう対応したらよいのかを解説しております。

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引用文献:社会心理学研究 第 l 9 巻第 1 号 2 0 0 3年, 59- 76

Journal of Personatity and Social P;sycho1ogy, 61, 226- 244

 

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監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

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