束縛やメール・電話してしまう対処法について「相手を独占したい(親和欲求)」・「絶対に相手と離れたくない(関係不安)」

恋愛 心理

2023.02.20

束縛やメール・電話してしまう対処法について「相手を独占したい(親和欲求)」・「絶対に相手と離れたくない(関係不安)」

【解決策について】付き合った相手を束縛したり、何度もしつこくメールや連絡をしてしまう方必見!!

先回の記事で、付き合った相手が、浮気や異性関係で不安になり何度もメールや電話・さらには束縛をしてしまう「親和要求」・「関係不安」とはについては以下で紹介をしました。

相手を独占したい気持ちや離れたくない気持ちが、しだいにネガティブな受け止め方へ変えてしまう

“相手を独占したい(親和要求)“や“相手と絶対に離れたくない(関係不安)“といった強い感情が働くと、「自分の事を好きか?」「愛しているのか?」「今どこで何をやっているのか?」「誰と合っているのか?」「浮気をしていないか?」「ほかの人を好きになったらどうしよう」といった気持ちが強く働いてしまい、結果として相手を束縛したり、しつこく連絡をしてしまう事があります。

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このような行動は、パートナーに対する愛情から発端の行動ではあり、パートナーも最初は理解してくれようとしますが、残念ながら最終的にはパートナー相手のネガティブな感情が大きくなってしまい、親密な関係を崩壊させてしまう結果へと結びついてしまいます。

「相手を独占したい(親和欲求)」・「絶対に相手と離れたくない(関係不安)」についてどう対応したらよいのか

ここでは、束縛したり、離れたくない感情や衝動について、どのように解決をしたらよいか解説をしております。

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【対処法①】自分本位の行動すぎていないか、冷静に理解する

離れたくない、相手を独占したいという、『自分本位の愛情表現』であることを理解する

・「何しているの?」「誰といるの?」など電話やメールでのしつこい連絡や確認

・「私の事好き?」「浮気しているの?」といった繰り返しの追求

・「あの子とは会わないで」「異性との連絡は禁止」など他の異性との行動を制限

・週末や休日の予定の管理や、日常のモーニングコールなどの習慣のルール化など

どれを取っても愛情表現の一環であったり、愛情の一つでもあると言えます。

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『あなたの安心の為』『あなたの納得の為』に要求している行動なら注意!!

しかし、このような行動は、あくまでも『あなたが安心したい』という確認行為でもあり、あなたの要求に対する、相手の“お返し”を見て、自分の愛情がちゃんと相手にも届いて“愛情を返してもらっている”といった確認や安心・納得の材料にしたいという気持ちで行っている場合もあると思います。

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しかし、あなたの安心や納得の為という目的は、相手にとって次第に『重荷』に感じるようになってしまうこともあるのです。

【対処法②】愛情を育むには、自分だけではなく、相手やお互いのタイミングやペースが重要であることを知る

愛情を育むには、タイミングやペースというのは非常に重要です。

いくら“寝ても覚めても”あなたの事が好きという程、愛が脳を麻痺させたとしても、脳は生きていくための睡眠や食事といった生理行動だけではなく、仕事や友人との付き合いなどの社会活動中も行わなければならないことをしっかりと脳は分かっています。

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沢山“あなたの事”を考えることはできても、ずっと“あなたの事”を考え続けたりすることは、楽しい事かもしれませんが、生きていく上では難しいのが現状です。

あなたのペースを押し付けは、相手は窮屈を感じやすい

また、パートナーが生活を送る上で、仕事に集中したい時、疲れてしまっている時など、パートナーのタイミングと関係なく、“あなたが良いと思うペース”でメールや電話での愛情確認、連絡をくれないことへの不安や不満などを伝え続けることで、パートナーはあなたに対して“ネガティブな感情”を募らせていく事が多いのです。

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つまりはパートナーの愛情のタイミングとも上手に付き合うことが愛情を長続きさせる上ではとても大切なのです。

【対処法③】タイミングや自分の癖をパートナーに相談してみるのも手

あなたの愛情表現は、相手のペースに合わせたタイミングで表現することで良い効果が増すことが多いです。

相手がストレスで孤独を感じて、生活や疲れ切ってしまった生活やタイミングの中で、あなたからの心配の気持ちや、いつも大切に想っている事や、愛情で包んであげることは良い効果をもたらす可能性があり、そのような相乗効果が実際に生み出されるのは、普段からコミュニケーションもお互いにとれているパートナーであることが多いです。

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もし、最初に“相手を独占したい”“離れたくない”といった感情が比較的強く働いて、束縛してしまいそうにあったり、連絡を一方的にたくさんしてしまう事が予想される場合には、愛情表現としての自分の傾向や、どのタイミングなら良いのか等、お互いに相談して決めておくのも良いでしょう。

もし、パートナーに相談しづらい時には、カウンセラーや心理士と共に取り組んでみても大丈夫

もし、そのような行動のタイミングについて、パートナーと相談しづらい時には、心理士やカウンセラーを通して、そのような束縛に近い愛情表現を呈してしまった時に、「相手がどのような反応をしたのか?」という事を丁寧に紐解いていくことも可能です。またカウンセラーと共に、話をしてみることで、自分の傾向などを客観的に見つめる機会にもなります。

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【対処法④】相手の反応をみて、具体的な一日の”連絡回数を決めてみる“ことも手

返事がなく後回しにされたり、相手が嬉しそうではなかった場合、また事務的な反応であった場合には、“そのやり取りがどうして相手のタイミング・反応としてはふさわしくなかったのだろうか“と考えてみることも大切でもあります。

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もちろん、カウンセラーとのやり取りを通しながら、自らの行動の内容や回数について”相手の気持ちに配慮してみる“、”自らの愛情表現の行き過ぎた回数をセーブしてみる“といった取り組みなどを通して、ちゃんと相手のペースにも配慮して”自分の愛情ができているとき”あるいは、”できずに相手に押し付けてしまった“ときなどを一緒に考えたり、繰り返し取り組むこともあります。

相手との距離感を考える時、自分だけではなくカウンセラーや心理士と取り組んでみてもOK

相手との距離感は自分ではなかなかつかみづらいものです。時には、心理士との取り組みを通して、「自分の癖を自覚して、相手との関係を良好に育んでいくための」、“やりすぎ”と“妥当”のラインを「パートナーの実際の反応と愛情」と「自分の愛情と要求」とで総合しながら自ら整えたりする事を目指していきます。

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さいごに

束縛やメール・電話してしまう対処法について「相手を独占したい(親和欲求)」・「絶対に相手と離れたくない(関係不安)」を紹介しながら、記載をいたしました。

愛する人への不安や、あなたの孤独感が大きい時、どうしても自分を抑えられずに、相手に要求してしまうこともあるかもしれません。そんな時には、冷静になるきかっけとして、カウンセリングやカウンセラーにも相談くださいね。

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監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

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