不倫を辞めたいあなたへ~特別であり続けたいと願う女性の不倫~『カウンセリング編』

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2023.02.25

不倫を辞めたいあなたへ~特別であり続けたいと願う女性の不倫~『カウンセリング編』

男女の不倫に関して~特別であり続けたいと願う女性~

既婚者同士の男女の不倫の相談も、カウンセリングの場で治療を行う事もあります。

特に、特別であり続けたいと考えている女性は、未婚・既婚に関わらず、不倫にハマってしまう傾向にあるように思います。

ここでは、不倫を辞めたいあなたへ特別であり続けたいと願う女性の不倫というテーマで記載をいたしました

カウンセリングルームここまり

特別でありたいと願う事は当然なことである

誰かの特別な存在でありたいと願う事は、皆さんもあるのではないでしょうか?

褒められたり、必要とされたり、感謝の言葉を述べられたりすると、このような時は人は嬉しく思うはずです。そしてその感覚はとても新鮮で心地良いものなので、もっと相手の役に立ちたい、自分の存在をもっと見てほしい、もっと感謝されたいといった「欲求」が大きくなります。

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特別は存在になりたいと思う程、≪嫌な自分が目に付いたり、そんな自分を否定してしまう≫傾向もあります

更にこれらの欲求がだんだんと満たされてくると、今度は逆に「できない自分」、「人から評価されない自分」、「怒られるかもしれない自分」がとても「すごく嫌な自分」に見えてきて否定してしまったり、拒否をしてしまう傾向も強くなってしまいます。

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ずっと褒められている自分が、「そうあるべき自分」と思ってしまう

人は誰しも、「得意やできる部分も沢山あれば」、「失敗や苦手もある」といった2つの側面を合わせ持つことは当たり前なことでもあります。

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しかしこのような認識がだんだんと薄れてしまい、褒められている自分・認められている自分が「そうであるべき自分」「当たり前の自分」という認識になって、できない自分を「否定したり」「見たくない」といった存在にしてしまうと、「ずっと特別でありたい」といった想いを強く持って行動してしまう傾向にあるように思います。

≪カウンセリングの場では≫人間関係の相談も多いのです

カウンセリングの場でも、このような「特別でありたい」という思いを持ち、不倫を選択したり、思う様にいかない人間関係の中で悩んで受診・相談される方も多くみえます。

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【心理傾向】特別でありたいと強く感じてしまいやすい方とは

幼少期から優等生で、兄弟やクラスの中でも模範的な子どもだった人もいます。何事にもとことん突き詰めて、寝る間を惜しんで努力もされて成果を出してきた真面目な方。勉強でも仕事でも成果をあげ続け、常に上司から評価されてきた方。異性関係も大きなトラブルもなく過ごし、長年知り合った異性と順調に結婚された方。仕事や妊娠・出産といったライフイベントも周りが羨ましがるほど順調に過ごされてきた方。

このような方で、思う様にいかない場合や、孤立感を感じたりする場面があると、「強く必要とされたい」「特別な存在でありたい」「もっと私を見てほしい」といった欲求が反動で強く湧いてしまう事もあるのです。

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職場で得られた「必要とされている」といった感覚が心に響く

特に職場の環境下ではそのような反動的な欲求が起きやすい場所でもあります。人事異動などに伴い全く知らない環境で仕事をしなければならなくなった場合や、誰にも頼れない職場環境の中で、ふとした瞬間に一人の男性に優しくされたことで個人的な関係が始まってしまう事はよくある事かもしれません。

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もしかしたらその時は、その男性のことが「本当に好き」というわけではなく、職場の中でも責任ある立場の人に可愛がられている自分や、男性から「好きだ」と言われている自分を体験してしまう事で、他の人とは違うんだという優越感に浸ってしまったり、「必要とされている」といった想いを実感して、不倫にハマってしまう傾向にあるように感じます。

女性として「特別扱い」されているといった感覚が心に響く

また、不倫相手の男性が家族との時間よりも自分と会う時間を優先している、ということも「特別扱い」をされているという気持ちになれることも多いようです。女性にとっても、不倫相手と過ごす時間は、ただの「妻」「お母さん」「働く女性」という誰もが得られうる肩書ではない「特別な自分」でいられることで心が満たされることも多いです。

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【カウンセリングの必要性とは】不倫という関係で、心に浮き沈みが生じる

しかし、不倫相手との関係がうまくいかなくなり、別れることになると今までのような「特別な自分」でいられる時間が急に無くなってしまいます。そして、そのためになかなか離れることや関係を整理することが困難となり、「特別な自分」でいられる為の関係を続けることに矛盾を感じながらも、過ごしてしまうこともあるのです。

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もし、関係を終わらせたその時には、“捨てられた「みじめな自分」”・”特別でなくなった「自分」”と向き合わなければいけなくなり、そのような、心のアップダウンにつらく感じたり、その結果抑うつ状態や不安症状が発現しうつ病や不安症に陥ってしまう事もあるのです。

カウンセリング治療で目指すこととは

特別でありたいという感情や、不倫相手と過ごしているうちに、「相手の存在」で「自分の価値」を見出して過ごしてしまっていることも少なくありません。責任ある人にかわいがられている自分、家族よりも優先してもらえる自分だけではなく、不倫の関係を終わらせた自分には、価値がなくなってしまうかもしれないという不安にもつながります

「自分の価値」と見直すということは、当たり前にも感じてしまう部分もあるかもしれません。しかし、不倫という関係で、心に浮き沈みを感じる時こそ、丁寧に取り組むべきとも言えます。

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カウンセリングの経過の中で特別ではない「普通の自分」も価値があるということを徐々に受け入れていくことを話し合っています

「特別な存在であること」だけを、「自分を認める唯一のポイント」としてしまいがちなので、家族の中や職場の中での、あなたの役割や普段の行動について、褒められるべきところがもっと沢山ある事をカウンセラーと共に丁寧に見つけていくことを取り組みます。カウンセラーと何度もこのような取り組みを通して、「自分自身を認めてあげられる」「ちゃんと自分を褒めてあげられる」「自分の良いところを認めてあげられる」ように取り組みを進めていくのです。

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もちろん、場合によっては、幼少期の親との関わりに、認識の原点がある事もあります。その場合には、幼少期の頃の自分の想いや、青少年になった時の親との葛藤などを紐解きながら自我を見つめなおしていく事もあります。

「相手」の存在に関係なく、自分で自分を受け入れてあげることができる

「相手」の存在や行動に関係なく、自分で自分を受け入れてあげられることができることを目指しながら、相談者一人ひとりの想いや考えに共感をしながら、カウンセラーと共にあなたの気づきを深めていくことに取り組んでいくのです。

さいごに

特別であり続けたいと願う女性の不倫について、不倫に関連して心の浮き沈みが激しくなってしまった時の、『心理面』・『カウンセリング』について記載をいたしました。

是非お気軽にご相談くださいね

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監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

※只今、オンラインカウンセリングの新規受け入れを休止いたしております。相談歴がある方は担当カウンセラー宛に当ルームへご連絡ください。

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