各駅停車症候群・過敏性腸症候群について

仕事 学校 医学

2023.05.11

各駅停車症候群・過敏性腸症候群について

各駅停車症候群とは

各駅停車症候群とは、過敏性腸症候群の特徴的な胃腸症状を指しています。

過敏性腸症候群はIBS:irritable bowel syndromeとよばれており、下痢や便秘、そして腹痛や腹満・膨満感が特徴的な症状です。

過敏性腸症候群の特徴的な『症状&タイミング』とは

そして過敏性腸症候群の特徴はそのタイミングにあります。

急に腹満感や腹痛として強く表れ、下痢を伴い、『排便後に症状が改善』する

または、腹満や腹痛、便意があるにも関わらずなかなか排便ができず、腹部症状が継続してしまうあるいは、少ししか排便ができないという症状があります。

つまりは波のある腹部の症状が大きく繰り返されるのです。そして排ガスや下痢の後に腹部症状が改善します。

そして、それらの症状はストレスの程度に応じて強弱変化をともなくことも多く、休日では軽減されるが学校や会社の日には悪化しやすいなどの傾向もあります。

各駅停車症候群とは胃腸症状の間隔が特に短いことです

各駅停車症候群とは過敏性腸症候群の特徴的な腹満や腹痛や下痢➡改善というのを「短時間で繰り返すこと」を指しています。

まさしく、各駅停車のように、腹部症状と改善を繰り返して、トイレを短期間に何度も往復してしまい、電車だけではなく外出などの社会生活に支障を来してしまうのです。

具体的には・・・

電車内で、腹痛や腹部膨満感が強く、何とか降車をしてトイレに駆け込むと下痢を伴い、症状の改善がある。

しかし、再度電車に乗り込むあるいは乗り込もうとすると腹部の症状が出現して、再度トイレに行かざるを得なくなる。

という症状の繰り返しを伴うことが、各駅停車症候群の特徴でもあります。

過敏性腸症候群・各駅停車症候群の原因とは

過敏性腸症候群や各駅停車症候群の原因としては、ストレスや疲れなどがあります。

通常、胃腸は、交感神経と副交感神経である自律神経によって、蠕動運動や消化をはじめとする機能が調節されています。

しかし、ストレスや疲れが伴うことて、自律神経の乱れを引き起こし、胃腸のバランスが崩れて、過敏性腸症候群や各駅停車症候群を引き起こしてしまうとされています。

特に、これらは自律神経失調症の一つの症状ともいわれており、過敏性腸症候群以外にも、動悸や息切れ、頭痛などのt胃腸以外の症状を併発していることも少なくありません。

さいごに

今回、各駅停車症候群や過敏性腸症候群について記載をしました。

特に、ストレスや疲れをきっかけとすることが多いこれらの疾患や症状は、時としてまた『つらい胃腸症状』が起きてしまったらどうしようという強い不安や緊張が更に、ストレスを誘導するという負のスパイラルに繋がることもあります。

そのため、不安や緊張、更には身体症状に対する認知面の見直しは、心理カウンセリングでも良く取り上げることも多く有用でもあります。

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監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

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