忙しいが口癖となってしまう時、周りの反応と心理とは

家庭 仕事 学校 心理

2023.04.20

忙しいが口癖となってしまう時、周りの反応と心理とは

『忙しい』という言葉にはどのような意味が込められているでしょうか?

忙しいというのは、暇がない、多忙であることや、せわしない事を指しています。

しかし、ビジネスや家庭では、『忙しい』という意味に込められる意味は非常に広く、時に、その『忙しい』という文字の意味以上に意図が込められていることも少なくありません

名古屋市のカウンセリングルームここまり

暇がない事や多忙である事以外の『忙しい』の意味とは?

・何か話しかけた時の『忙しい』という返答

・できないことに対する『忙しい』という理由の付与

・自分で『忙しい』ことをアピールする事

『忙しい』という言葉の使われ方は、『暇がない事』『多忙であること』以外の意味を持ちます。

そして、もちろん暇がない事、多忙であることで使うだけではなく、上に紹介したような使われ方を繰り返すことで、ビジネスや家庭でのあなたの印象が出来上がってしまうことも少なくないのが、『忙しい』という言葉の表現の奥深さだと思います。

話しかけた時の『忙しい』という返答

この場合には、『暇がない事』『多忙であること』だけではなく、『話しかけないで』『私に仕事を振らないで』という意味も含んできます。

最初は、『忙しくて大変ですね』という、相手も反応も得られることもありますが、『忙しい、忙しい』が繰り返されることで、『能力の低い人』『キャパシティーが低い人』『仕事を頼めそうにない人』という評価にもつながってしまいかねません。

そのようなことから、周囲はコミュニケーションを避けてしまいがちになってしまうかもしれません。

できないことなどに対する『忙しい』という理由の付与

『暇がない事』『多忙であること』だけではなく、できないことや、やらない理由に対して『忙しい』という言葉を付与している場合もあります。

上手くいかなかったこと、自分ができなかった事について『忙しい』という理由は十分でもあります。ですが、最初は『それは忙しかったなら仕方ないね』という、相手の反応が得られても、繰り返されることで『忙しいという理由で言い訳している人』『できない理由を探しているだけ』『何でも人のせいにする人』、という評価にもつながってしまいかねません。

自分が他の人より『忙しいアピール』にみえてしまう

『暇がない事』や『多忙』な時、自分が他の人より『忙しいこと』を主張することは、『自己アピールが激しい』ともとらえかねません

自己アピールに聞こえてしまうと、他の人と比較したり、マウントともとられかねないので、『また言ってる』『軽くあしらっておこう』といった空気感が周囲にできてしまうと、いくら暇がない位に忙しくても、『忙しい』という言葉の意味が軽んじられてしまうことも少なくありません。

さいごに

『忙しい』という言葉には、相手とのキャッチボールを想定した使われ方と、自分からのメッセージを主体とする使われ方があると思います。

例えば、『さっきは忙しかったよね』という相手との共感や、『忙しくなったからこっちも手伝ってくれないかな?』といった相手への手助けなどの、一助やキャッチボールとして使うことは多くあると思います。

その一方で、相手に配慮を求める『忙しい』という意味や、自分を主体とした『忙しい』という意味があることもあるという点には注意が必要です。多用することで、知らないうちに自分の評価が変化してしまっていることも少なくありません。

自分が思っている以上に、『忙しい』という言葉のもつ印象や使われ方は広く、場面によっては多用してしまうと、あなたへのネガティブな意味を持ってしまうことも少なくありませんので注意が必要かもしれません。

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監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

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