HSP【ハイリーセンシティブ・パーソン】について

家庭 恋愛 子育て 仕事 友人関係 学校 心理

2023.05.11

HSP【ハイリーセンシティブ・パーソン】について

HSPとは

HSPとはハイリーセンシティブパーソンの事であり

心理学者アーロン氏により、病気の名前ではありませんが、過敏性とその性格を特徴として、HSPと名づけられました

心理学者のアーロン氏は、HSPを4つの特徴に分け、その4つの特徴はDOESに集約されており、HSPではこれらの4つの特徴をすべて満たすことが必要です

HSPは意外と多い

またHSPと判断される人は意外と多く、若年者の10%~30%の人が該当するとも報告されています。

HSPの4つのDOESについて紹介します

D:Depth of processing

熟慮したり、じっくりと深く考えて捉えようとする

O:Overstimulated

過敏で刺激を受けやすく、疲れやすい

E:Emotionally reactiv and Empathy

周囲から影響を受けやすく、共感力も高く感情的である

S:Sensitivity to Subtleties

感覚的に察知しやすく鋭い

など、DOESにはそれぞれ4つの特徴があります。

HSPは疲れやすいなどの欠点ばかりではない

HSPは過敏性や共感性が高いために、疲れやすく人間関係でも落ち込みやすい傾向にあるのです。そのため、HSPは疲れやすい・耐え難いストレスや欠点として判断している人も少なくありません

このようにHSPの性質として、繊細さや疲れやすさなどばかりがフォーカスされてしまいますが、実は周囲に対する「気遣い」やその人の「やさしさ」「居心地の良さ」「人当たりの良さ」として、周りの人たちは感じられることも多く、あなたの魅力として映ります。

カウンセリングでの取り組みについて

カウンセリングでは、HSPの特徴として、あなたの感じる疲れやすさや繊細さをカウンセラーと一緒に考え共有しながら、人との付き合いにおけるメリットやあなたの良い印象面についても視点を増やしながら、あなたのつらさや悩みを軽減するために、人との距離感や人との関係性を見つけていきます。

さいごに

HSPは繊細さゆえに、疲れやすさを感じやすい気質でもあります。

これらのHSPの気質や性格を治そう・辞めようとするのではなく、上手く人付き合いや社会生活を過ごしていくために、HSPの良い面やしんどい面をカウンセラーと整理しながら、上手な使い分けと、自分と他者との距離感を場面に応じて見つけていきながら、あなたの悩みやつらさを癒し軽減していくことをカウンセリングでは一緒に目指していけたらと思います。

HSS型HSP・HSS型HSEについて

カテゴリ:

家庭 恋愛 子育て 仕事 友人関係 学校 心理

監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

※只今、オンラインカウンセリングの新規受け入れを休止いたしております。相談歴がある方は担当カウンセラー宛に当ルームへご連絡ください。

このサイトは医療機関である心療内科・精神科のひだまりこころクリニックによる指導・監修がなされています。