夫婦関係|価値観が合わない・性格の不一致と感じた時【心理カウンセリング】

家庭

2023.01.31

夫婦関係|価値観が合わない・性格の不一致と感じた時【心理カウンセリング】

夫婦関係における<価値観が合わない/性格の不一致>とは

夫婦関係に於いて、価値観が合わない・性格の不一致と感じることは、男女問わず多くの方が経験していることかもしれません。

夫婦における価値観やパートナーとの性格とはいったい何を示唆しているのでしょうか?カウンセリングの場でも注目する心理ポイントについて、「夫婦関係における価値観が合わない・性格の不一致について」というテーマで記載をいたしました。

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【心理ポイント①】夫婦の価値観の違いが生じやすいトコロ

夫婦の価値観の違いが生じやすい内容や、夫婦間での男女の考え方においては、

①仕事や家庭(家族)などに対する考え方の違い

②男性・女性でのパートナーに求める考え方の違い

③互いに「分かってほしい」という想いのすれ違い

などが、比較的頻度も多い傾向があります。

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夫婦の価値観の違い

カウンセリングでも相談の多い「仕事や家庭・育児に対する考え方の違い」「互いに分かってほしいという想いのすれ違い」という夫婦の認識については、カウンセリングでも比較的取り扱うことの多いテーマでもあります。

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ここでは、価値観の違いや性格の不一致といった、家庭や仕事に対する考え方の違いについて中心的に記載をしてみました。

お互いに「分かってほしい」という想いのすれ違いについても紹介しております。↓↓もご参照くださいませ

「働くこと」「家庭」「子供を育てること」に関する考え方・価値観の多様性とは

仕事や家庭に対する考え方には「お互いそれぞれに考え方があります」しかし・・・

夫婦で過ごしていく上で、夫婦間で不満が大きくなりやすい一つの要因として、現代の「働くこと」「家庭の事」「子供を育てること」「キャリアプラン」「ライフプラン」への考え方が多様化していることが大きく影響しているのではないかと考えます。

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働くことや家庭・子供を育てることへの意義や価値観というのは、お互いに違うものであると分かっていたとしても、現実的に夫婦として生活をしていくうちに、気持ちにも大きな差異が生まれやすいという面があるのです。

【心理ポイント②】多様性だけではなく、価値観も流動しやすい

先にも、「働くこと」「子供を育てること」「家庭の事」「キャリアプラン」「ライフプラン」についての考え方の多様性が夫婦間でも異なる可能性があるということは紹介いたしました。

例えば、「子供を育てること」「働くこと」に関しても、男女平等、女性の社会進出、男性の家事・育児への参加・・・などなど。かなり前から一般的に言われるようになりましたが、日本の場合はまだまだ結婚・出産にともなって女性が退職する場合も多く、育児に参加する男性に対しても社会や企業も必ずしもいつも寛容ではないという場面もあると思います。

また、どれだけ自由であることや価値観が許容されていたとしても、そこには多少なりともパートナーを含めた周囲の助けが必要なことも少なくなく、また価値観に合わない場でも、場面に応じた振舞や行動を求められることも多く、時に閉塞感を感じてしまうこともあるのです。

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そして、常に周囲の環境に影響されながら、価値観や考え方も日々変わっていくものです。

【心理ポイント③】多様性と流動性の結果、他者と比較してしまうことが増える

価値観というのは常に周囲の環境にも影響され、日々変化しうる

また、価値観というのは常に周囲の環境などにも影響され日々変化しうるものでもあります。つまりは本人の価値観の流動性が生まれやすいのです。

もちろん価値観が流動していく事自体は悪い事ではありませんが、自分と周りとを比較をして、「こんな人もいるんだうらやましい」と思ったり、「自分が満たされていないと思って落ち込む」「もっとこういう感じになりたい」「あの人はできて何で私は・・・」など、他者と比較して不満を感じたり、刺激を受けたり、落ち込んだりといった面が一気に増えてしまうことがあります。

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つまりは自分が影響されるものが多く、あれも欲しいこれも欲しい、もっと足りないといった、要求が生じやすく、

夫婦間だけなら何となく許容できていたことが、ひとたび周囲の人たちや、周囲の環境と比較してしまう機会も増えることで、不満が増えやすく、また要求も高度化しやすい傾向があるのです。

「ウチはウチ」「ヨソはヨソ」。分かっているのに自分の中でコントロールできなくなってしまう

また同時に現代ではSNSなどが普及し、

●「夫婦で充実した時間を過ごしていること」

●「社会での成功体験や、愉しさとやりがい」

●「夫婦で一緒に子育てに関わることの大切さや楽しさ」

などを、【達成した輝いている人】【簡単には真似できない輝いた生き方】【人生の価値ある考え方】として掲げられることが当然になりつつあり、いいねやフォローで、みんなで称賛して取り上げる機会が増えました。

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これらがSNSの一部は極端な切り取りだと分かっていても、このような他者の輝いて見える部分と、自分の現実の世界で挟まれることが増えると、お互いに満たされない気持ちや不満につながりやすい時代となっていると考えられます。

「ウチはウチ」「ヨソはヨソ」。それは分かっていても自分の中で割り切れずコントロールできなくなってしまうのです。

【心理ポイント④】自分の満たされない気持ちや辛い気持ちが、パートナーでは改善できないと感じてしまう

他者と比較して、こうして欲しかった、こういう人が良かった、こういう生活がしたかった。など、夫婦間でお互いに求めるものが増えると、しばしば衝突を起こしてしまうことがあります。

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そして満たされないことが続くと、いつしか

●『今のパートナーとは合わない』

●『今のパートナーでは満たされない』

●『今のパートナーでは分かってくれない』

といった。相手への存在や価値を否定するような不満へと変わってしまうことがあります。

そして、大切なパートナーへの不満や否定が起きてきてしまいやすい、このような原因や背景をお互いに理解し合おうと歩み寄れないでいると、激しい喧嘩が継続したり、関係も終焉を迎えてしまうことも起きやすいように感じます。

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【カウンセリングについて】性格の不一致・価値観の違い

性格の不一致・価値観の違いに関するカウンセリングは、かなり個人差や状況によって異なります。

夫婦間でお互いに求めるものが増え、しばしば衝突を起こしてしまう時、ついつい熱くなって相手を非難したり、相手が変わるべきことを指摘しがちです。しかしその結果、相手もあなたに対する要求や不満の指摘・応酬となることも良くあることかもしれません。

また、一度不満を抱いてしまうと、夫婦間であるからこそ、どんどんと不満がたまり溜まって大きくなってしまう傾向にもありますので注意が必要です。

夫婦の不満の対処法についての心理的なアドバイスは↓↓こちらもご参照ください

性格の不一致・違いという表現ではなく、『どこをどう感じるのか』具体的に考えてみる

性格の不一致・価値観の違いという点に関しては、我慢する方法をただ単純に探すことだけでもなく、相手をどうねじ伏せ、要求に応じさせるかということだけがカウンセリングの目的ではありません。また、性格の不一致・価値観の違いというのは、大変表現が曖昧で、どこをどう感じるのかという具体的な表現ではありません。このような場合は、性格の不一致・違いという表現ではなく、『どこをどう感じるのか』具体的に考えてみる為にも、カウンセリングを通して対話を重ねながら、相談者の不満やその背景への理解を深め、パートナーとの生活の上で、現実的な側面・気が付いた事など一緒に探していくことでもあります。

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一人では気づけなかったところも、相談者と一緒にカウンセリングを進めることで、客観的なパートナーの側面に気が付くこともあるかもしれません。また嫌な感情や辛い感情をカウンセラーと共有できることで、パートナーに直接感情をぶつけることで起こる衝突を減らすことができ、それを含めて否定や非難だけではない冷静な判断とパートナーとの対話が可能になることもあります。

またお互いの理解のために、あなただけではなく、パートナーに対するカウンセリングも重要であることもあります。

監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

※只今、オンラインカウンセリングの新規受け入れを休止いたしております。相談歴がある方は担当カウンセラー宛に当ルームへご連絡ください。

このサイトは医療機関である心療内科・精神科のひだまりこころクリニックによる指導・監修がなされています。