家庭 恋愛 子育て 仕事 友人関係 学校 心理
2023.05.11
HSS型HSP・HSS型HSEについて
HSPとは
HSPとは、ハイリーセンシティブパーソンであり、繊細さや過敏性を性質とした特徴です
HSPにはDOESの4つの特徴があります
D:Depth of processing:熟慮と熟考で物事を深くとらえようとする
O:Overstimulated:過敏で刺激を感じやすく、疲れやすい
E:Emotionally reactiv and Empathy:感情的で共感性が高く、周囲から影響を受けやすい
S:Sensitivity to Subtleties:感覚的に鋭く、察知能力が高い
HSPではこれらの、4つの特徴を満たす必要がありますが、実はHSPは特徴に応じて、更に4つの型に分けることが可能です
狭義のHSP
HSPは4つに分けることが可能ですが、その一つとして狭義のHSPがあります。
狭義のHSPについてですが、
・過敏性や繊細さ
・人と接するのが苦手、得意ではない
・新しい事や変化が苦手
つまり、内向的で刺激が苦手な側面があります。
一人で過ごすことが好きで、家や慣れ親しんだ環境を好む傾向があります
HSE:Highly Sensitive Extoversion
HSEは「Highly Sensitive Extoversion」外向性を特徴としています
HSPであっても、人と接することは比較的苦痛に感じないものの、
狭義のHSPと同様に、新しい事や変化が苦手です。
ですので、
慣れた環境や、慣れたメンバーで取り組む傾向がありますが、
いつもと違う環境など、変化を伴う行動が必要になったときには、疲れや苦痛を感じやすいです。
HSS型HSP
HSS型HSPの『HSS』とは、「High Sensation Seeking」の事であり、「刺激探求型」を指しています。
つまり新しい事や変化についてはあまり苦痛と感じず、刺激を求めることを好む傾向にあります。
しかし、狭義のHSPと同様に、人との関わりは好きではない為、一人で旅行に行ったり、一人でイベントに参加する事など、自分のペースで楽しく過ごしたいという傾向があります。
しかし、高刺激を求めるあまり、HSPの繊細さや過敏性に伴う疲れやすさや、落ち込みは大きくなりがちであり、カウンセリングの場でも、来談される方が多い傾向にあります。
HSS型HSE
HSS型HSEは「High Sensation Seeking:高刺激探求・探求刺激」さらには「Highly Sensitive Extoversion:外向性」が合わさっていることが特徴です。
人との付き合いが苦にならない、あるいはかかわりを持つことが多いため、リーダーシップや人気者の立場になりやすいです。しかし、過敏性や気配りの高さの為に、人間関係で深く悩むことも少なくなく、一つ一つの問題に対してひどく落ち込んだりすることも少なくありません。
さいごに
HSPの4つのタイプについて記載をしました。
特にHSS型HSPやHSS型HSEといった概念や、芸能人によるこれらの情報発信も最近は増えており、HSPが注目されつつあります。
そして、いずれの方も、繊細さや過敏性の為に疲れやすくストレスをため込みやすい傾向であるために、落ち込んだり不安が強くなってしまうことも少なくありません。
しかし、HSP、HSS、HSEの方は、人付き合いや、活動への探求心や共感力の高さなど、周囲を驚かせる面も多く、周りからはとても魅力的でチャーミングに映ることも多いのです。
ですので、HSPの疲れやすさや過敏性だけに注目してしまうのではなく、あなたの魅力の一つになっている、人付き合いやあなたの感性の高さというポジティブな面も見出してみることで、HSPに関連した悩みやつらさをどのように、向き合っていけるのかという気づきのきっかけになるのかもしれません。
カテゴリ:
家庭 恋愛 子育て 仕事 友人関係 学校 心理
タグ :
監修者
カウンセリングルームここまり医師
医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。
※只今、オンラインカウンセリングの新規受け入れを休止いたしております。相談歴がある方は担当カウンセラー宛に当ルームへご連絡ください。
このサイトは医療機関である心療内科・精神科のひだまりこころクリニックによる指導・監修がなされています。