見た目の大切さ『ミラーリング効果とは』

仕事 友人関係 学校 心理

2023.04.01

見た目の大切さ『ミラーリング効果とは』

見た目だけで判断するなとは言われるが・・・

「人は見かけによらない」「見掛け倒し」など昔から見た目で人のことを判断することに対して忠告する言い回しがよく使われています。確かに、見た目だけでは相手がどんな人なのかわからないことも多いですし、見た目だけで判断することにはリスクも伴います。

見た目は重要なのか

では、なぜ人は外見を磨くのでしょうか?朝起きて顔を洗い、髪型を整え、メイクをしたりひげを剃り、洋服を着替え、その洋服に汚れやしわがないかチェックする・・・・このような毎朝の行動も、見た目が重要でなければそれほど必要なものとはなりません。ですが、多くの人たちは出勤するときには見た目を整えます。また、かっこいい人、かわいい人に魅力を感じ、憧れを抱きます。

つまりは「重要なのは見た目じゃない」と言いつつも、我々はいつもどこかで見た目のことを気にし、また、見た目によって他者のことを評価しているのです。

第一印象ってどこ?

第一印象は何と言っても顔で決まります。「第一」印象というだけあって、人に初めて会ったときの印象ですので、見た目以外の情報をもっていません。そのため、一瞬の間に得られた限りある情報から相手はどんな人なのか、ということを推測します。

第一印象は「表情」「雰囲気」が割と大部分

そして、見た目の中でも初めて目が行くのは「顔」です。といっても顔がかわいい、美人、かっこいい、といった誰もが納得するような「美人」や「イケメン」でなければいけない、というわけではありません。親しみやすさ、安心できる雰囲気があるか、話しやすそうな感じがするか、清潔感があるか・・・・・などといった「表情」や「雰囲気」が判断材料としてとても重要な役割を果たします。必ずしも美人やイケメンでなくても他者から高評価を得られる人が多くいる、ということはこのことが関係していると考えられます。

心の中を映し出すことも

昔から「目は口ほどにものを言う」といわれるように、表情は人の心の中、感情をよく表しています。すなわち、相手と仲良くしたい、親しくなりたい、と思うときは「好き」「仲良くなりたい」という気持ちをもって表情で感情を表せば、相手もこちらに心を開き、好意を抱いてくれる可能性が高くなるのです。

ミラーリング効果とは

夫婦や恋人同士、友人関係など仲が良くお互いに好意をもっているもの同士は、お互いに同じような行動をとるようになります。長年一緒にいる夫婦は似てくる、と言われるのはこのためです。このように、好意をもつ相手と同じ行動をとることを「ミラーリング効果」と言います。これは脳のミラーニューロンによるもので、鏡を見ているように、他の人の行動を見て、自分も同じ行動をとっているように反応する脳内の神経細胞のことです。

相手への好意から親しくなりたいと思い、関係を長く続けたいという気持ちが生まれ、その気持ちから無意識的に相手の動作や表情、話し方などを真似してしまうようになるのです。また、逆に自分と似た人を好きになりやすい、という気持ちもミラーリング効果によるもの、と言われています。

『ミラーリング効果』好意や共感、安心感を得やすい

このミラーリング効果は友人関係、恋愛、ビジネスシーンなどさまざまな場面で利用されています。ミラーリング効果では“好意をもつ相手と同じ行動をとる”ことによって相手に好意をもっているということが伝えられるだけでなく、相手からも好意をもってもらいやすい、と考えられる。多くの心理学の実験でも、優れた営業マンはミラーリング効果を随所に利用し、相手を良い気分にさせ契約をとっているということは良く知られています。

また、片思いをしている相手に振り向いて欲しいときもこのミラーリング効果を活用することができます。好きな人の口癖や行動、表情などを真似することで一気に親近感が湧きます。また、それだけではなく相手の気持ちに同調することで「わかってもらえた」という印象を与えやすく、相手からも好意を得やすくなります。プライベートでもビジネスなどの公的な場面でも、相手からなんとなく近い感じがしたり価値観が合う感じがしたりすることで親和性が増し、良好な関係をスタートさせることができる可能性が高まると言えます。

笑顔は最強の武器

好感度に直結しやすいのが笑顔

見た目を整える、身だしなみに気を付ける、相手の行動や表情を真似して好意を伝えるなどが少々ハードルが高いと感じる場合、まず誰しもが挑戦しやすいのは“笑顔”ではないでしょうか。心理学の研究でも、外見と好感度の関係性を調べたところ、もっとも好感度が高いものは“笑顔”でした。また、日本だけではなく世界各国で喜怒哀楽などの基本的な感情と表情の組合せは共通しているということがわかっています。そのため、誰かと仲良くなりたい、良い印象を与えたい、というときは“笑顔”でいることがシンプルかつ誰しもが取り入れやすい方法と言えるのです。

口角を上げることも顔の印象は伝わる

笑顔を作ること自体が難しい、と感じる場合は口角を上げることを意識するだけでも印象が変わります。笑顔で話しかけられて悪い気がする人はおそらくほぼいないでしょう。笑顔の人はそれだけで好印象を与えることができます。

誰からも好かれる必要はありませんし、100人中100人から好かれるということもほぼないでしょう。しかし、ちょっとした工夫で少しでも良い印象を与えることでその後の人間関係が良好になることが期待できます。人間関係が苦手な方も緊張しやすいという方もそうでない方も、ぜひ今日から鏡で笑顔のチェックをしてみてはいかがでしょうか。

参考文献 『男女がうまくいく心理学辞典』 著者;斎藤勇

さいごに

見た目の第一印象についてミラーリング効果を交えて記載をしました。特に表情は重要であり、初対面の人への印象としては笑顔だけではなく、口角を上げることも大切です。

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監修者

カウンセリングルームここまり医師

カウンセリングルームここまりの精神科医師と公認心理師・臨床心理士による記事記載と投稿。

医師としてのメンタル診療やメンタルヘルスに関する視点だけではなく、様々な人たちの日々の悩みなどにも注目して記事の記載や監修を行っています。カウンセリングルームここまりは臨床心理士と公認心理師の所属する名古屋市の金山と名古屋駅のカウンセリングルームです。

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